PTSD不安視も…バド桃田の図太さ・しぶとさは筋金入り

公開日: 更新日:

日本協会から大目玉

 だが、バドミントン関係者の間では「桃田なら立ち直ってくるはず」という声もある。メンタルの強さ、もっと言えば、しぶとさ、図太さは関係者の間で有名な話だ。

 16年5月に違法賭博行為が発覚。1年1カ月の資格停止処分を受けた。桃田が出入りしていた東京・錦糸町の違法カジノは、同年3月に警視庁の摘発を受けて元経営者や暴力団関係者が逮捕されたいわくつきの店。そこで先輩選手と2人で総額1000万円以上負けていたばかりか、一般女性と2人で裏スロットを打つこともあった。

 錦糸町では派手に遊び歩き、スナック店員の女性がスカートをめくり上げて下半身を露出している横でカラオケに興じている写真が流出するなど、トップアスリートの裏の顔が当時の週刊誌を賑わせた。

 一時は世界ランキングを抹消され、17年7月に国際大会に復帰した際は282位だった。世間から向けられる冷たい視線をよそに、復帰後は着実に結果を残し、謹慎明けからわずか4カ月で同4位に浮上。18年9月には日本勢初の世界1位に上り詰めた。その勝負根性は並大抵ではない。

 走り込みや肉体改造に取り組むなど、真摯に殊勝に競技に向き合っていると思ったら、今度は18年5月のナショナルトレーニングセンターの代表合宿中、女子ダブルス代表の福島由紀(26)を自室に連れ込み、日本協会から厳重注意処分を食らったこともある。

「謹慎処分明けは堅実なプレーに徹していたが、もともと桃田は目立ちたがり屋。プレーでも相手を挑発するようなショットを叩き込んだり、派手にガッツポーズするなど、いい意味でたくましいところがある。今回の事故を糧にして東京五輪では前評判通りの力を発揮するでしょう」(バドミントン関係者)

 バドミントン会場である武蔵野の森総合スポーツプラザで、躍動する姿を見せて欲しい。

【写真特集】事故負傷バドミントン桃田賢斗、帰国

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり