実業団連合は払い損…ナイキ厚底旋風で“1億円効果”に疑問符

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 6日付の日刊ゲンダイでは、スポーツ選手の体に詳しいフィジカルトレーナーの、平山昌弘氏の厚底に関するコメントを掲載。平山氏によれば、このシューズはアフリカ勢の走り方を分析して作られたものと推測されるという。

「ナイキは体を俯瞰的に見て、上半身と下半身が連動したとき両脚はどう動くのかということに着目したはずです。アフリカ選手は、やや前傾姿勢で骨盤近くから上半身をねじり、その反動で脚が前に出ている。前傾姿勢のフォアフット走法だと重心移動で走ることができるのでエネルギー消費が少ない」(平山氏)

 そのような走りのアフリカ選手の能力を最大限に引き出すのが厚底シューズ。厚底を履く日本選手の記録が少しばかり伸びても、アフリカ選手の背中はむしろ遠くなったという見方ができる。

 新しい厚底を履いた選手が東京マラソンで日本記録を出したところで、実業団連合は1億円の「払い損」になる。

【写真特集】2019マラソングランドチャンピオンシップ(MGC) 中村匠吾が優勝

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