開幕延期で“損した”巨人・中島 OP戦本塁打王も息切れ心配

公開日: 更新日:

 オープン戦を2勝10敗4分けの最下位で終えた巨人。13試合白星がないチームにとっては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、20日の開幕が延期となったのは追い風だろう。

 だが、中には「損した」選手もいる。オープン戦の本塁打王、20年目のベテラン中島宏之(37)である。14試合に出場し、打率.351、4本塁打。昨季は43試合で打率.148、1本塁打と、からっきしだったのがウソのように打ちまくっているのだ。

 通常開幕なら、一塁でのスタメン出場は間違いないところだった。首脳陣のひとりは「今年は大上段からグリップの位置を下げて、ノーステップ気味に打っていた。フォームがシンプルになったのが奏功した。先月のキャンプから長くいい状態をキープしているのもプラス。開幕スタメンどころか、クリーンアップで5番の可能性もありますよ。候補のパーラは長打力がなく、相手としては、今の中島の方が怖いでしょう」と明かしている。

 元木ヘッドコーチは「勇人、丸にしても(延期のため)自分たちで抑えている部分はある」と言う。レギュラーの決まっている主力たちは、開幕に合わせた調整をすればいいが、昨季、散々だった中島はそうもいかない。オープン戦からフルスロットルで走り続けなければならない。開幕が延期になったことで“息切れ”が心配なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発