陸連は五輪マラソンを東京に戻せるか IOCは夏前開催も示唆

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 組織委員会の森会長は1年程度の開催延期が決まった後も、コースは札幌のままでいくようなことを言っているが、最終日に開催都市を走るのが五輪のマラソンであり、選手は沿道の大声援を力に変えることができる。

 実業団関係者が言う。

「男女各2人のマラソン代表は、昨年9月のMGC(代表選考会)で東京を走って代表切符を手にした。少なくとも日本の選手は国立競技場のゴールに戻ってきたいのです。なのに、IOCから札幌移転の話が出てきた時、陸連は静観していただけ。札幌も夏は暑いことや、東京は酷暑対策でマラソンができることも含めて、具体的な説明や反論をしなかった。仮に、開催時期がかなり前倒しされたら、今度は陸連が組織委員会を動かし、IOCにマラソン会場を東京に戻すよう働きかけるべきです。それこそアスリートファーストだし、4、5年前から選手が東京を走るために準備をしてきた関係者に報いることにもなる」

 陸連にそれができるか。

【写真ギャラリー】東京五輪延期を受け、会見を行った森会長

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