著者のコラム一覧
平井隆司デイリースポーツ元記者

1942年、大阪府出身。旅行会社に就職するも4年で退社、デイリースポーツへ。阪神の担当記者として数々の事件や騒動を取材。デイリースポーツ編集局長やサンテレビ常務など、神戸新聞グループの主要ポストを歴任した。著書に「猛虎襲来」「阪神タイガース『黒歴史』」。

本物のタニマチは半人前の若いやつらに夜の遊びは教えない

公開日: 更新日:

 阪神監督の岡田彰布に「有頂天になるな!」と叱られた若い選手は、どのような過ちを犯したのか。

 ある夜。大阪城から程近いホテルの広い宴会場で、長い横断幕が目立つ宴が催された。横断幕には「阪神タイガース〇〇〇〇選手を励ます会」とある。

 プロ入りして3年目の野手で、野性的なイケメン。一軍ベンチの経験は2、3度あるが、140キロの速球と外へ逃げるスライダーにバットが対応できない。かといって守備力も目を見張るものはなく、数試合でファームに戻った。

 そのような半人前の若手が今、激励会の舞台の中央に立ち、挨拶をしている。

「頑張ります」「応援よろしくお願いします」

 紋切り型の言葉をしゃべるだけで舞台を降りると、主催者……いわゆるタニマチのテーブルに座り、こびを売る。隣のテーブルからサインを求めるファンが何人も来ると、その都度、握手、笑顔、笑顔で一夜を過ごした。

■最後は選手の自覚

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