日本悲願のティア1入りも…“ワンチーム”継続はWR会長次第

公開日: 更新日:

 日本ラグビーが逆風続きである。

 今季のトップリーグ(TL)は3月上旬、コロナ禍や一部選手の薬物使用もあってシーズンを中断。同月下旬には中止が決定した。各チームとも15試合のうち6試合を消化しただけで、「ワンチーム」で史上初の8強入りを果たしたW杯の盛り上がりの恩恵にあずかることはなかった。

 ここに来て、国際統括団体であるワールドラグビー(WR)は、昨年の準々決勝進出を評価し、日本のティア1入り(強豪国認定)を決定。

 今後は、世界ランキング上位の南アフリカ(1位)らの強豪国と優先的にテストマッチを組めることになる。次回23年W杯フランス大会での4強入りを目指す日本のさらなる強化につながりそうだが、もろ手を挙げて喜んでばかりもいられない。

 2日(日本時間3日)にWR会長選で再任が決まったビル・ボーモント氏(68)の舵取り次第では、日本代表のチーム編成に影響しかねないからだ。

 ボーモント会長は再出馬にあたってさまざまな改革案を公約に掲げた。ナショナルチームの代表選出基準(外国出身者の居住年数5年など)の見直しもその一つだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性