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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

東海大相模・山村崇嘉の打撃 巨人吉村やソフト松中を彷彿

公開日: 更新日:

山村崇嘉(東海大相模/一塁手兼投手)

「現時点での打撃技術に関していえば、同僚の西川僚祐と比べても優れていると思っています」

 高校通算44本塁打。西川の53本塁打には及ばないが、好選手が揃う東海大相模で1年秋に4番を任されたほど。2年夏の県大会では横浜スタジアムの右翼席上段へ特大の本塁打を叩き込み、プロの評価をさらに上げた。

 安倍氏は「懐が広く、自分のストライクゾーンを持っています。打撃技術の高さは、この山村と花咲徳栄・井上朋也、習志野・桜井亨佑を『高校球界の3横綱』とみています」と、こう続ける。

「打席ではどっしりと構えて(投球を)自分のゾーンにおびき寄せ、ミスショットをすることなくガツンととらえることができる。相手投手の誘い球を追っかけることも少ない。非常に合理的なスイング軌道で、力感なくサッと振り抜いただけで打球が飛んでいく。センターから逆方向、左翼にも打てます。昨夏から秋にかけて、ちょっと<力>に走った時期があったように見えましたが、高校生ならよくあること。一時的なものでしょう。同じ左打者でいうと、元巨人吉村禎章、元ソフトバンクの松中信彦のようなイメージ。大学へ進学する可能性もありますが、いずれプロで首位打者を狙える選手です」

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