錦織圭のコロナ感染で「心臓への重大後遺症」医師が懸念

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「錦織、おまえもか!」

 そう思ったファンは少なくないだろう。

 男子テニス錦織圭(30)は16日、自身の公式アプリで新型コロナウイルスに感染したことを発表した。症状は軽く、すでに自主隔離に入っており、22日に開幕のウエスタン&サザン・オープン(ニューヨーク)は欠場。全米オープン(31日開幕)の出場も厳しい状況だ。

 錦織が拠点として滞在している米・フロリダ州ではマスク着用に反対する住民が多いこともあり、感染拡大に歯止めがかからない状態だ。6~7月に感染者が急増、すでに累計56万人を超えた。

 それだけに錦織は、コロナ感染にはナーバスになっていたことは想像に難くない。感染場所が、買い物先なのか、トレーニングジムなのか、本人も首をひねっているのではないか。

 ツアーに関しては、昨年10月に右肘の手術を受け、今週の大会が約1年ぶりの復帰戦になるはずだった。ナダルや故障中のフェデラーの欠場が決まっている全米オープンの出場も今のところ未定だが、「自身も故障明けだけに、今季はガツガツ勝ちにいく気はない。コロナ感染でモチベーションが下がる心配はないでしょう」と、錦織に近い関係者はみている。

■メジャーリーガーは今季全休

 錦織は、自宅で数日間おとなしくしていれば、遠からずツアーに復帰できるだろう。「しかし、この感染症を甘く見てはいけません」と警鐘を鳴らすのは、日本循環器病予防学会の元会長で寺田病院(東京)名誉院長の澤井廣量氏だ。

メジャーリーグのレッドソックスでは、昨季19勝左腕のE・ロドリゲスが先月、新型コロナウイルスの陽性反応が出た後、心筋炎の兆候が発覚。今季の休養が決まった。一方、プロ野球巨人の坂本内野手や阪神の藤浪投手は新型コロナウイルスに感染し、今は完治して試合に出ています。でも、感染した者がすべて元の体に戻れるわけではありません。この感染症は、倦怠感や息苦しさ、関節痛、咳、味覚障害、集中力や記憶力の低下、脱毛などの後遺症が報告されている。肺炎も、いわゆる普通の患者とは違い、障害が残るケースもある」

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