阪神藤川からエール 松坂大輔が「来季も現役続行」の根拠

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「彼は本当に頑張っているんですよ。現役でやってほしい」

 8月31日に今季限りでの現役引退を表明した阪神藤川球児(40)は会見で、同級生である西武松坂大輔(39)に向けて、こうエールを送った。

 松坂は7月5日に脊椎内視鏡頚椎手術を受け、現在リハビリ中。コロナ禍による活動自粛期間中の5月ごろに、首の痛みと右手のしびれが強くなり、その原因となっている神経の圧迫を軽減する手術に踏み切った。

 手術当時は復帰まで2~3カ月と発表されていたが、すでに手術から2カ月が経過。ただでさえ松坂は米レッドソックス時代に右肘のトミー・ジョン手術をし、ソフトバンク時代には右肩の関節唇と腱板のクリーニング手術を行っている。前述の藤川は引退を決断した理由として、「1年間、体の準備が整わないのはプロとして失格」と話していた。松坂も同様に今季限りで現役にピリオドを打たざるを得なくなるとみるのが自然かもしれない。

 渡辺GMは、あくまで松坂を戦力として獲得したと強調した。年俸は3000万円とお手頃で、いくら14年ぶりの古巣復帰という話題性があるとはいえ、昨季0勝の投手を獲得するリスクは少なからずあった。西武は昨季まで2連覇を達成しているが、投手陣が弱点。球団内外では、松坂を取るくらいなら、助っ人やトレードで別の投手を補強すべきという声もゼロではなかった。

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