先細り必至の「福岡国際マラソン」に元陸連幹部が緊急提言

公開日: 更新日:

「エリートランナーのみの大会は先細りする。14年に幕を閉じた横浜国際女子がそうだ。さいたま国際は市民ランナーも参加していたのに、有望選手が集まらず、来年から市民ランナーだけの大会になる。世界には約460のマラソン大会があるが、私の知る限り、消滅したのはこの2大会のみだ」

 さらに帖佐氏は続ける。

「福岡国際も東京マラソンのように3万人以上の市民ランナーが参加できるレースに衣替えしなければ注目されず、有望選手は集まらなくなる。好記録が出なければテレビの数字(視聴率)は取れず、スポンサーも離れていく。そんな悪循環に陥れば、多額の経費がかかる大会を続けることはできない。首都のど真ん中を駆け抜ける東京マラソンはレースに参加する約3万5000人以上の市民ランナーだけでなく、その友人や大会ボランティアらも一緒になって盛り上がる。名古屋ウィメンズ(旧名古屋国際女子)も2万人以上が参加するまでになった。福岡国際を主催する日本陸連や朝日新聞社などは、今後の大会のあり方をよく考えた方がいい」

 マラソンも、時代とともに変わらなければならない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動