阪神・佐藤輝“逆方向弾”OP戦4号で見えてきた弱点と攻略法

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■リーチのある腕が伸びる外角は強い

「リーチのある腕が伸びる外角は強い。上半身と下半身が絡みついているというか連動しているから、打球が飛ぶ。振り遅れ気味で、あっち向いてホイと打っても、パワーで逆方向に押し込める。その分、腕が邪魔になる内角、特に高めに弱点がある。開幕まで2週間を切り、ここ何試合かは攻められるようになってきた。内角を直球で攻められると、並の打者なら詰まってフェアゾーンに入ってしまうが、佐藤の場合、詰まってもファウルにして逃げられるから厄介。ただ、以前は見られなかった低めのボール球になる変化球に反応し始めている。あるいは内角を攻められている影響かもしれません」

 開幕後もこの調子で打ち続けるのか。

「それでは困ります。執拗に胸元への球を意識させて、低めのボール球になる変化球を振らせるというパターンが基本になるでしょう。リーチがあるので、中途半端な高さはダメで、フォークなら膝元からワンバウンド。これは新人への攻め方というより、外国人選手への攻め方に似ています。それほど警戒が必要な打者ということ。キャンプから見ているが、どっしりとしていて、まるで10年目の選手みたい。自分のペースを貫けるのは立派だが、開幕後は各球団の死球もいとわない内角攻めが始まるでしょう。本当の勝負はそこからですね」(前出のスコアラー)

 敵将の原監督は「手ごわい相手になる」と虎の黄金ルーキーを持ち上げたが、このスコアラーが言うように、まだシーズン用の配球ではないとすれば、したたかである。

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