著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

中止ではなく返上しか…東京五輪に選手支える情熱はあるか

公開日: 更新日:

 第2次大戦直後、スポーツの復興が求められた第14回大会もロンドン開催だった。近代スポーツ発祥の地には施設もノウハウも揃い、いつどこでも問題になるボート会場は最高水準で機能している。残り3カ月で代替できるのはロンドンしかない。ただ、過去2大会と違ってリスクしかないから断られるだろう。

■全豪成功の理由

 東京開催は可能か――。先月、オーストラリアのメルボルンでテニスの4大大会、全豪オープンが2週間にわたり開かれた。62の国と地域から選手494人、コーチら関係者を含め計1016人が2週間の待機措置を経て実施された。錦織圭は15日間も窓の開かない部屋で完全隔離を強いられた。州政府と交渉したテニス協会CEO、大会ディレクターのクレイグ・タイリーはこう話している。

「協会の8000万豪ドルの積立金を使い、4000万~6000万豪ドルをさらに借り入れることになる」

 テニスだけ、協会だけで赤字はほぼ118億円だ。オリンピック・パラリンピックとなれば、ウイルス対策を棚に上げた上で、何兆円の赤字になるか分からない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状