著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

いつもより真面目なトーンで池江璃花子の復活を語りたい

公開日: 更新日:

池江璃花子派遣標準記録を突破!」という見出しが躍り、「白血病克服の池江、東京五輪出場へ!」となり、「東京五輪に花を添える池江の頑張り!」となり、「東京五輪の花、池江」となるだろう。この流れが実に無粋で無礼でイカガワシイ。

 隠居ジジイとなった前会長など「この子が五輪に出てくれたら、コロナ殺しの最終兵器だ」てなことをつぶやきかねんし、そういう流れで、「この際真っ白な水着を着せよう。だって白血病だもんな」などとふざけたことをボロッと言い出すかもしれん広告屋が牛耳ってるのが東京五輪じゃないか。

「特別ルールを作るから出てちょうだい。セイコ~することうけあいね!」とか現会長からハグされてキスされかねんぞ。白血病の長く苦しい努力を東京五輪の宣伝に使われてたまるかわたまよ。

 池江璃花子さん。あなたはがん患者の天使だ。東京五輪の先のパリ五輪を目指すと言っていただろ。感染がいつ収まるとも知れん7月に照準を変えるな。そんな大会の宣伝に使われるな。先の先を見据えて、あなた自身のために、同じ苦しみを味わった人のために、一歩ずつ、前へ前へ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変