著者のコラム一覧
三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

日本人を“奴隷扱い”したIOC 日本政府はなぜ抗議しないのか

公開日: 更新日:

 また、そこに降って湧いたのが、内閣官房参与だった高橋洋一氏の発言だ。現在の感染状況を「さざ波」と表現し、緊急事態宣言を「欧米から見れば屁みたいなもの」と小バカにしたような発言をして非難を浴び、辞職した。

 確かにデータでいえば昨年の日本のがんその他の病気などの死者数は138万人で、コロナの累計死者数は1万2000人と圧倒的に少なく、さほど恐ろしい病気とは言いきれないと私も思っていた。が、奴隷扱いをされた以上、コロナのあるないにかかわらず、IOCに従ってオリンピックを開催することには断固反対だ。飲食店の人たちが時短や酒類の提供ができずに本当に困っているのに、政府がオリンピックをやろうとしていることにも「バカヤロー!」と言いたい。

 まるでヒトラーのような横暴な発言を重ねるバッハ氏らには、断じて従わない日本でありたい。そのためには、みな次の選挙に行って民意を示すべきだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」