著者のコラム一覧
立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」に出演中。

五輪開催には入国者の抑制が不可欠 最も不要はIOC委員かも

公開日: 更新日:

 東京オリパラまで2カ月を切った。開催の可否は、放映権を持つ米NBCテレビの意向が大きく作用する。そのアメリカではワクチン接種が順調に進み、プロスポーツのイベントに観客を入れ始めている。オリパラ中止という雰囲気は薄まっている感じだ。

 そのシステムそのものに腹が立つが、ここでは冷静に開催ならどうするかを考えたい。仮に開催するなら、誰もが指摘するように入国者を抑制することが必要だ。競技と関係の薄い団体幹部などは入国させる必要はない。批判を覚悟で書くが、メディア関係者の入国も実はそれほど要らない。説明したい。

 私はスポーツ記者の経験はないが、一度だけオリパラを経験した過去がある。2002年のソルトレーク・オリパラだ。私はパラリンピックの担当だったが、引き継ぎの関係で、オリンピックの余韻が残る中で現地入りした。印象に残っているのは選手より各国関係者の多さ。ソルトレークは狭い場所で、モルモン教の教えが徹底していることから街中にあまりアルコールを出す場所がない。必然的に、関係者は関係者専用の施設で時間を過ごす。そうした人々のうちの何人が選手団に不可欠な存在なのか? 優雅な時間を過ごす彼らの姿を見ていて疑問に感じた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾