大坂なおみの「うつ病告白」に違和感を感じてしまう理由

公開日: 更新日:

 筆者は、アスリートの心身に負担をかける会見は義務化しなくてもいいのではないかとも思っていたので、大坂選手の主張も理解はできるし、必要な問題提起でもあると感じていた。

 しかし大坂選手が「うつ病であったこと」を公表したことによって当初、彼女が意図していた「選手に会見を義務化させるのは良くない」という論点がすり替わってしまった。それが一番残念に思う。

 そもそも大坂選手のスタンスには一切、"対話"というものが存在していない。

 決められたルールにのっとり、義務を果たしたうえで"誠実"に変革を求めるのが、社会人、そしてスポーツマンとしてのあり方だと感じる。

 会見はしたくないけれど、SNSでは主張はしたい。グランドスラムは棄権はするけれど、五輪には出たい。風向きが変わってきたから、うつ病であることを告白した――。もちろんメンタルヘルスに理解を示していくことは重要だが、今のままだと大坂選手は義務は捨て置き、うつ病を免罪符に自身の権利のみを主張しているように映ってしまいかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上