大坂なおみの「うつ病告白」に違和感を感じてしまう理由

公開日: 更新日:

 そしてそれは、「うつ病って2カ月程度休んだら、五輪に出られるぐらい軽いものなのか?」と、うつ病に対する理解を遠ざけてしまう恐れもある。大坂選手は、来月開幕する東京五輪については、体調などを見ながら出場したいとする意思表示したと報じられている。これが本当だとしたら、実際に今うつ病と戦っている人たちについて誤った印象を与えてしまう懸念すらあるだろう。

■必要なのは「主張」ではなく「対話」

 ツイッターで大坂選手は、〈現状は私が想像したものではなく、数日前にツイートした際に意図したものではなかった〉と弁明したが、本当に他の選手のことも考えたうえで、プレーしやすい環境づくりのために主張したのであれば、一方的な「主張」ではなく、「対話」の中で自らの言葉を伝えなければ、根本的な問題は何も解決しないだろう。

 テニス界のメンタルヘルスに対する理解の向上が目的ならば、大会前に診断書と共にうつ病であることを主催側に明かしたうえで対話をしていたら、今のような大坂選手にとって負担になるような展開にはならなかったのではと思ってしまう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状