「叩くならJOCを叩け」発言の欺瞞…勘違い山下会長は柔道選手か柔道家か

公開日: 更新日:

「叩くならJOC、あるいは大会組織委員会を叩いてほしい」「彼ら彼女らには何の責任もない。そこだけはご理解いただきたい」

 28日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した際、こう訴えた山下泰裕・JOC(日本オリンピック委員会)会長。7月23日の東京五輪の開幕まで1カ月を切る中、依然として新型コロナウイルス感染拡大の懸念から開催に反対する声が多いことに苛立ちを見せたのだ。

 1984年のロス五輪・柔道男子無差別級の決勝戦で、右足を負傷しながらも見事に金メダルを獲得。そのタフな精神力と技のキレ味から「柔道バカ」などと揶揄されてきた山下会長。「叩くなら私を叩け」とは山下会長らしい発言だが、少し冷静に考えれば、国民の多くは五輪に出場する選手を叩いたり、批判したりしているのではない。

 新型コロナの感染拡大が世界中で続く最中に五輪を開くこと、政府が選手や関係者の外部との接触を遮断する「バブル方式」による「安心安全な大会」を訴えながら、実際は「穴だらけ」の状況下での五輪開催に難色を示しているのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択