著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・佐藤輝明は後半戦に急失速…今年も「シーズン30本塁打」の壁は高かった

公開日: 更新日:

 振り返ってみれば、今年前半戦の佐藤は5月7日に33試合目で早くも10本塁打に到達し、同月の西武戦では1試合3本塁打を記録し、6月には楽天のビッグネーム・田中将大からも一発を放つなど、怪物の名にふさわしい派手な活躍を続けていた。20本に到達したのはオールスター前の7月7日、77試合目のこと。このペースなら、シーズン37本に到達するため、少なくとも30本はまちがいないと思っていた。

 それがまさかの24本である。77試合目で20本に達した男が、残り66試合でわずか4本しか打てないなんて、いったい誰が想像できようか。しかも、8~10月にかけて59打席連続無安打という、野手としては史上ワーストとなる不名誉な記録まで樹立。打者にスランプがあるのは当然で、ましてやルーキーなのだから山あり谷ありは覚悟していたが、それにしても極端すぎる。呪われてるのかと思った。

 結局、今年の佐藤も30本には届かなかった。昨年120試合制で28本塁打を放った、もう一人の生え抜き日本人大砲である大山悠輔も今年は21本に終わった。30本の壁は本当に高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」