日本はオーストラリア相手にこう戦え! 釜本邦茂氏、六川亨氏、中山淳氏が大一番を占う

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 11月21日に開幕するカタールW杯出場をかけた大一番・オーストラリアとのアウェー戦(24日・シドニー)が迫った。最終予選B組の日本(勝ち点18。得点9・失点3)は「自動出場圏内」の2位。3位のオーストラリア(勝ち点15。得点15・失点6)との一戦に勝利した瞬間にW杯出場が決まる。が、負けると勝ち点18で並ばれ、得失点差で不利な日本はB組3位に後退。グループA組3位国と「アジア・プレーオフ」に回る可能性が高まる。「負けられない戦い」をメキシコ五輪得点王のレジェンド釜本邦茂氏、元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏、元ワールドサッカーグラフィック元編集長の中山淳氏に占ってもらった。

■2位を狙って豪州が積極果敢に攻めてくる(中山)

釜本「日本に負けた時点で3位が確定してしまうオーストラリアは、背水の陣を敷いて一大攻勢をかけてくるだろうね」

中山「日本は2021年10月にオーストラリアとのホーム戦を2-1でモノにしていますが、次戦も同じメンバーだったとしても、地元サポーターの大声援を味方につけて<別のチーム>のようにアグレッシブに戦ってくるでしょう。非常に難しい試合になります」

釜本「まずは守備の意識を高めて<先制点を許さないサッカー>をやっていくのがベターだろう」

六川「あくまで勝ち点3狙いの割り切った戦いもアリです。堅く守ってカウンターを仕掛けたい」

中山「最終予選8試合を消化して3失点はグループB最少。直近の4試合はクリーンシート(無失点)。日本のB組2位はDF陣の踏ん張りのたまものです。それだけに……」

釜本「レギュラーCBの吉田、冨安が揃わなかった。不安材料だ」

六川「谷口と板倉のCBコンビでは、死に物狂いでファイトしてくる相手に不安は残ります」

中山「吉田と冨安のコンビと比べるとグレードが落ちるのは否めません」

釜本「自陣での空中戦など競り合いに負けると苦しくなる。あと競り合った後のコボレ球をどっちが収めるか? これも勝負のポイントになる」

六川「攻撃では、ずっと好調を維持しているFW伊東に注目したい」

中山「最終予選8試合で伊東は4得点3アシスト。伊東がメンバー外だったらとゾッとします」

釜本「スピードを生かした突破力は、Jでプレーしていたころから注目していたが、ベルギーに行ってから決定力が飛躍的に高まった。W杯本大会でブレークしたら、欧州4大リーグから引き合いが来るかも知れない」

六川「ケガを抱えていた1トップ大迫の辞退が19日に発表された。代役を担うのは俊足系の前田か、鹿島で好調を維持している上田が有力候補となります。追加招集の林は今季、6ゴール1アシストと結果を残している。出番が回ってきたら東京五輪ノーゴールのリベンジを果たして欲しい」

FWには旬の選手を起用したらどうか(釜本)

中山「左サイドのアタッカーは南野が先発すると思います。南野は名門リバプールで前線からの機能的なプレッシャーのかけ方を習得した。相手の左SB、左CBに対して<絶妙な立ち位置と動き方>でパスコースを消したり、プレッシャーをかけることができます」

釜本「右サイドアタッカーの伊東と右SB酒井の<縦のライン>のコンビネーションプレーに期待していたのだが……」

六川「19日に酒井がケガで外れ、所属の名古屋では右のセンターバックを務めているDF中谷が追加招集されました。堅守の守備陣のひとりとして奮闘してもらいたい」

釜本「ストライカーには、現在進行形でゴールを決めている<旬の選手>を起用するのはどうだろうか?」

六川「そうなるとスコットランドで5ゴールを決めている前田でしょう」

中山「もともと大迫に次ぐ序列2番手は、移籍先のスコットランドでゴールを量産した古橋ですが、ケガが長引いて選考外となったのは残念でした」

守田と遠藤と田中の3ボランチが守備を支える(六川)

釜本「攻めてくるオーストラリアのDFラインの背後を突いていこうと思ったら、足の速い浅野を送り出すのも効果的だろう。何度もDFラインの裏を狙われると攻守のバランスも崩れてくる」

六川「森保日本代表は4(DF)-2(セントラルMF)-3(攻撃的MF)-1(FW)の布陣を採用。左サイドアタッカーの中島、トップ下の南野、右サイドアタッカーの堂安が<三銃士>ともてはやされました」

中山「この4-2-3-1でW杯2次予選はモンゴルに14-0、ミャンマーに10-0など大勝しましたが、最終予選に入って相手のレベルが上がった途端、序盤3試合で1勝2敗と出遅れました」

釜本「最終予選4試合目のオーストラリア戦から、守備的MFを3人配した4(DF)-3(MF)-3(FW)に布陣を変更してから、日本は5連勝と上昇機運に乗った」

六川「守田、遠藤、田中の3ボランチが局面に応じてポジションを流動的に変えながら、日本の守備を支えています」

欧州組の長い移動時間が不安材料(六川)

中山「元川崎の守田と田中のコンビネーションが素晴らしい。あうんの呼吸で好コンビネーションを見せています。遠藤はDFラインの前でデンと構え、攻撃参加してもすぐに定位置まで戻り、常に守田と田中の<邪魔をしないように気配り>をしながらプレーしている」

六川「欧州組の乗り継ぎを含めた長い移動時間が不安材料です。森保監督も『日本から(24時間以上かかる)ブラジルに行くような感覚』と危惧している。川島、吉田、伊東、南野、久保らが欧州時間20日にリーグ戦をこなしてからオーストラリアに向かう。かなりの強行軍です」

中山「オーストラリアの方が、日本よりも欧州組が少ない分、コンディション的に有利でしょう」

釜本「そうしたハンディもあるが、日本代表の後輩たちには、『守勢の時間が長くても攻撃的なスピリットを失わないでファイトしてほしい』と伝えたい。そうすれば、必ずW杯出場という結果がついてくる。期待しているよ」

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