エンゼルス大谷翔平は開幕へ一度ペースダウンか…休養日にキャンプ施設「3時間滞在」の謎

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施設にこもったのは、それなりの理由が…

「あれは登板前日、23日(日本時間24日)のことです」と、前出の特派員がこう続ける。

「大谷は本来、休養日なのですが、わざわざ球団のキャンプ施設を訪れて、3時間ほど滞在しているのです。おそらく疲労度のチェックや体のメンテナンスをしっかりとやったのではないか。日頃から肘に疲労度をチェックする機器を身に着けて練習するなど、用意周到というか、ケガや故障に関してはものスゴくナーバスですからね。状態が悪ければもちろん投げないでしょうけど、時差ボケ解消も含めてとにかく時間があれば寝たいと言っている大谷が、休日返上で球団施設に何時間もこもったのは、それなりの必要があったからでしょう。この日のマイナーリーガー相手の投球を見ても、一度、上げたギアをいったん落とすつもりじゃないでしょうか。そうしなければ、これから162試合、その先のプレーオフも狙うならなおさら長丁場は乗り切れませんよ」

 大谷本人は開幕へ向けた準備は整ったのかと聞かれ、「WBCの時点で出力も出ていたし、その時点でほぼ完了していた」と答え、中2日登板の課題と確認事項を4つほど挙げた。具体的には今季から導入されるピッチクロックとピッチコム、それに緩急をつけたピッチングとスプリットのキレだ。あとはマックスに達した状態を維持するだけのように聞こえるが、周囲はこのままの状態で開幕に突入、シーズンを完走するのは難しいとみているのだ。

■肘が飛ぶかと思った

 大谷が日本で自己最速となる165キロをマークしたのは、2016年のCSファイナルステージ第5戦だった(対ソフトバンク)。九回にDHを解除してリリーフ登板、後続を断って日本シリーズ進出を決めた。165キロを投げた直後、大谷はベンチに戻って「肘が飛ぶかと思った」ともらしたという。

 WBCで164キロをマークしたのも、やはりDHを解除、九回1イニングのリリーフ登板だった。

 しかし、日本にいた当時とは状況が異なる。CSはペナントレース終了後、あとは日本シリーズを乗り切れば良かったが、今回はこれから開幕を迎えて長いシーズンを戦わなければならない。なのにWBCでは準々決勝と決勝、2回も164キロをマーク。しかも、雄たけびを上げながら、心身ともフルスロットルでエンジンを吹かした結果がこれだけの球速につながった。

 前出の特派員が指摘するように、いったんペースを落とすのであればまだしも、このままアクセルを目いっぱい、踏み続けて長いシーズンを乗り切れるのか、心配にもなるのだ。

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