ビーチサッカーアジア杯は強豪イランに0-6完敗で準V…分厚かった“世界の壁”

公開日: 更新日:

 ビーチサッカー日本代表は26日、タイ開催の「AFCビーチサッカーアジアカップタイ2023」(兼FIFAビーチサッカーワールドカップ2023アジア予選)の決勝でイランと対戦。0-6の完敗を喫して2019年以来の大会2連覇はならなかった。

 試合後に表彰式のセレモニーが行われ、通算11ゴールを挙げた赤熊卓弥に得点王の記念杯が手渡された。

 試合の主導権は常にイランが握り続けた。

 第1ピリオド(P)の3分、7分にイラン人選手の豪快なオーバーヘッドのシュートが決まった。

 イランの2点リードで迎えた第2Pも、イランのペースは変わらない。 7分には38歳のベテランで主将を務めるメシガルに追加点を奪われた。もっとも日本は「手も足も出ない」という状況ではなかった。

 実際、第1Pの8分に右サイドの茂怜羅オズから浮き球パスを受けた大場崇晃が、横っ飛びの状態で右足で強烈ボレシュート! GKの正面に飛んでキャッチされたが、少しでもズレていたら1点モンだった。

イランが試合の流れを掌握

 第2Pの7分には、左サイドの松田康佑から縦パスを受けた赤熊卓弥が、徹底マークの相手選手を振りほどいてイランゴールに向かい、左足でシュートを放った。

 残念ながらクロスバーに阻まれたが、日本にゴールが生まれる雰囲気の漂う時間帯は確実にあった。が、イランは高いボール保持率で試合の流れを掌握し、準決勝までの5試合で計48ゴールを決めた攻撃力で圧倒する。

 何とか一矢を報いたい日本でしたが、第3Pはミスなどから失点を重ね、自らを窮地を追い込んでしまった。

オウンゴールを献上

 4分、GK柴本慎也と右サイドの松田がパス交換を行い、戻ってきたボールをGK柴本がキープしていたところをイラン選手に奪われ、無人のゴールに押し込まれた。

 残り時間2分半となったところで右サイドからのクロスを途中交代のGK河合雄介が飛びつき、触ったことで軌道の変わったボールが上里琢文選手の体に当たり、そのままゴールに吸い込まれてオウンゴールを献上した。

 日本はミスにアンラッキーも重なり、試合はイランが6-0のスコアでイランが完勝。最多となる4回目のアジアカップ優勝を飾った。

イランは正直に言って強かった

 選手兼監督の大黒柱のオズがこう言った。

「イランは……正直に言って強かった。次に対戦する時には、今回の0-6のような恥ずかしい結果にならないようにしたい。日本はこれまでいろいろな相手を倒してきたけどブラジル、ポルトガル、ロシア、イランといった世界の強豪を相手に(公式大会などでは)勝っていない。今日の悔しい気持ちを忘れずに頑張っていくしかない」  

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  2. 2

    待望の独1部初ゴール!元軍人の父を持つ帰国子女の日本人DFが代表CBに殴り込み…森保監督も用意周到に“手当済み”

  3. 3

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  4. 4

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  5. 5

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  1. 6

    Rソシエダ久保建英が英リバプール入りなら遠藤航は“玉突き放出”へ…11月はゴラッソ連発で存在感マシマシ

  2. 7

    なでしこ史上初「外国人監督誕生」に現実味…池田太監督の退任の裏にJFA会長の強い意向

  3. 8

    45歳で引退…元日本代表MF稲本潤一「指導者の資質」 識者は“独特の武器”に太鼓判

  4. 9

    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

  5. 10

    世界最年長サッカージャーナリスト賀川浩さんを悼む…W杯10大会現地取材、91歳でFIFA会長賞受賞

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁