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釜本邦茂元日本サッカー協会副会長

1944年4月15日生まれ。京都市出身。早稲田大2年で日本代表入り。64年東京五輪に続いて出場した68年メキシコ五輪で得点王を獲得。銅メダル獲得の原動力となった。日本代表Aマッチ76試合75得点(B、Cマッチを含めると231試合153得点)。Jリーグ発足後はG大阪初代監督。98年に日本サッカー協会副会長。95年から参議院議員を務めた。

単身で西ドイツ留学 プロ予備軍の群れに放り込まれ一本もパスが回ってこなかった

公開日: 更新日:

 メキシコ五輪イヤーの1968年を迎え、1月17日に東京・国立競技場で西ドイツ(当時)の五輪代表と強化マッチを行い、翌18日の帰国便に同乗した。「日本サッカーの父」と言われたクラマーさんも一緒だった。

 行き先は、フランスとの国境にほど近いドイツ西部のザールブリュッケン市。そこのスポーツシューレに寝泊まりしながら約3カ月、単身でサッカー留学というわけや。

 ヤンマーサッカー部の山岡浩二郎部長が、入社するに当たって「西ドイツ留学を用意する」と約束してくれた。ヤンマーのためにも、68年10月開幕のメキシコ五輪に出場する日本代表のためにも「サッカーの本場・西ドイツでひと回り大きくなって帰ってこい!」ということだった。

 クラマーさんが、ザールブリュッケン市のあるザールラント州サッカー協会の主任トレーナーを務めていたデアバルさんをコーチの適任者として推薦してくれた。

 それにしてもスポーツシューレの素晴らしい環境には驚かされたな。

 森の中にサッカー以外にもボクシングレスリング柔道やウエートリフティングなどさまざまな競技の活動拠点としてグラウンド、トレーニングルーム、宿泊施設、ミーティングルーム、食堂などが完備されていた。

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