酷使ボロボロ大谷翔平がオフのFA市場で買い叩かれる?「総額800億円」超大型契約への不安

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チームドクターに加え肩、肘専門医のセカンドオピニオン

 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏がこう言った。

「大谷獲得に動く球団の関心事の一つは健康状態です。多くの球団は大谷に投打の二刀流のパフォーマンスに加え、集客力などのビジネス面でも期待していますが、故障でプレーできなければ元も子もない。史上最高額をつぎ込むとなれば当然、メディカルチェックは他の選手以上に入念に行い、自軍が契約するチームドクターだけでなく、肩や肘の専門医のセカンドオピニオンを仰ぐなど徹底的に行うでしょう。大谷は渡米1年目の2018年に右肘のトミー・ジョン手術を受けているだけになおさらです」

 メジャーではメディカルチェックで深刻な故障が見つかった場合、合意に至った後でも契約が白紙になるケースは珍しくない。

 昨オフ、ツインズとの3年契約を破棄してFAになったカルロス・コレア内野手(28)がジャイアンツと内野手史上最高額となる13年約462億円で合意しながら、メディカルチェックで右足首の故障が見つかり交渉は決裂。その後、メッツと交渉したが、同様に合意しながらメディカルチェックで破談になった。結局、契約年数を短縮、年俸も減額されて6年約262億円でツインズに出戻った。

■付帯条項に「打者専念」の一文が入る可能性も

「大谷が肩、肘に重大な故障を抱えていれば最悪、交渉から手を引く球団が出てくることも考えられます。コレアのように大幅に条件を下げる球団もあるでしょう。ただ、大谷は仮に投げられなくても打者として超一流です。二刀流として3~5年の契約、打者として10~15年契約が現実的なところだと思います。二刀流の契約は前例がなく、大谷がいつまでも二刀流を続けられる保証はありません。付帯条項として『肩、肘を故障した場合、打者に専念する』という一文が入る可能性もあります」(前出の鈴村氏)

 市場価値の下落を招かないためにも、体をいたわった方がよさそうだ。

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