大竹耕太郎の高校・大学時代の恩師が明かす “超スローボール”に見えた自分らしさ

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「ある日、紅白戦をやった時に好きなポジションを守らせたんですが、大竹は左投げにもかかわらず一目散にショートの守備に就きました。実際にショートをやってもフィールディングはいいしバッティングもうまい。打つことも投げることも好きな野球小僧なんだなと思いました」(池田氏)

■バスター指示で2ラン

 早稲田大学に進学した後も野球小僧っぷりは健在だった。大竹の1年冬に早大監督に就任した高橋広氏(68=現・神戸医療未来大学監督)はこう話す。

「彼を初めて見たのは年明け1月の初練習の時です。30人以上いる投手の中でただ一人、ブルペンで投げていた。こちらが何も指示していないにもかかわらず、率先して汗を流す姿を見てやる気が違うなと」

 大竹といえば、9月9日の広島戦で森下相手にバスターを仕掛け、適時二塁打を放ち話題になったが、大学時代にもバッティングセンスを感じさせる出来事があった。

「2年時の立教大学戦でした。1点ビハインドの場面で、相手投手は後にオリックスに入団する沢田圭佑(29=ロッテ)。バスターで打てと指示を出したんですが、なんと逆転2ランを打ってしまったんですよ(笑)。しかも、その試合は完投勝利までやってのけました」(高橋氏)

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