スカウトは西へ東へ…2023年のドラフトはてんやわんや プロ志望届数は10年で約2倍に

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「スカウトたちは今年、大忙しでしたよ」

 こう言うのは在京球団のフロント幹部。26日のドラフト会議は、スカウトたちにとって1年間の総決算の場ではある。担当した選手がドラフトされれば大忙しも、そうでないスカウトたちも中にはいる。しかし、各球団のスカウトたちは総じて足を棒にして全国津々浦々を駆けずり回ったそうだ。なぜか。

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「プロを志望する高校生や大学生が多かったからですよ」とは前出の幹部。

 今年、プロ志望届を出した高校生は139人、大学生は177人。球児の数は年々、減少傾向にあるとはいえ、プロ志望届を提出した学生の数は10年前の約2倍に膨れ上がってはいるが……。

「スカウトたちはプロ志望届を出した選手を、必ず一度はチェックするのです。知名度や実績はなくても、逸材の可能性がゼロではない。特に最近はメッツの千賀やオリックスの宇田川など、育成出身でブレークする選手が目立つ。プロ入りしても芽が出ず、無名のまま消えていく選手が大半ながら、ノーマークだった無名選手が他球団に指名されて大活躍しようものなら、その地区の担当スカウトが責任を問われるケースも中にはある。それだけにスカウトたちは担当地区を隈なくチェックしたのです」(前出の幹部)

 育成も含めてドラフトで指名された高校生と大学生は計85人。プロ志望届を出した選手の4分の1に満たなかったが、残りの4分の3強の選手たちをチェックしたスカウトたちの苦労はハンパじゃなかった――。

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