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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭はパリ五輪が「花道」になる可能性…全仏OP2回戦途中棄権に隠された意図

公開日: 更新日:

 テニスの全仏オープンが終盤に入った。

 37歳のジョコビッチはロングマッチを2試合勝ち抜いたものの、準々決勝を棄権。その結果、22歳のシナーがイタリア勢初の世界ランク1位になり、21歳のアルカラスとの準決勝は今大会のクライマックス、ポスト3強の幕開けだ。

 前半で、大坂なおみが第1シードのシフィオンテクをマッチポイントまで追いつめた。しかし、この顔合わせでスタンドはガラガラ。休養からの復帰には時間も実績も求められる。錦織圭の久々のプレーにファンはさまざまな思いをはせただろう。

 1回戦の相手は、カナダがラオニッチの進化版と期待する22歳の新鋭、身長203センチのガブリエル・ディアロ。7-5、7-6、3-6、1-6、7-5、錦織が4時間22分のフルセットを制した。

 故障明けの今季は3月に1試合プレーしただけ。グランドスラム出場が3年前の全米以来とは思えない果敢なプレーで、左右への打ち分けにサーブ&ボレーも織り交ぜ、錦織らしい“魅せる”テニス。勝利への執着、懸命にボールを追い続ける姿にいまの心境を想像した。

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