「エンゼルス佐々木朗希」誕生へ…菊池雄星との大型契約&異例の早期決着で獲得に布石

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ミナシアンGMと代理人は良好な関係

「移籍1年目の日本人投手は滑りやすいメジャー公式球やマウンドの高さへの適応に苦労するものだが、それ以外にもメジャーのしきたりや米国の生活習慣、食事など球場外でも戸惑うことばかり。特に佐々木は食べ物の好き嫌いが激しく、遠征先での食事に悩まされるはずです。日常生活でのストレスを軽減するためにも、米国事情に詳しい日本人選手が必要で、同郷で来季メジャー7年目を迎えるベテランの菊池は最適と言えるでしょう」

 エンゼルスは昨オフ、FAになった大谷を引き留めず、地元メディアやファンの反発を招いたが、佐々木を獲得する条件は揃っている。

 23歳の佐々木にはMLBのドラフト対象となる米国、カナダ、メキシコ以外のアマチュア選手獲得に関する「25歳ルール」が適用される。12月15日に各球団に割り当てられた「インターナショナル・ボーナスプール」がリセットされ、エンゼルスはヤンキース、パドレスなど11球団とともに3番目に高い約9億6000万円に設定される。佐々木の移籍先として本命視されてきたドジャースの約7億9800万円を大きく上回る。

 佐々木は大手エージェント事務所「ワッサーマン」と契約し、敏腕として知られるジョエル・ウルフ氏が代理人を務めることもエンゼルスには追い風だ。エ軍には強打者ウォード、若手外野手モニアックらワッサーマンの顧客が4人おり、今オフもベテラン右腕ヘンドリクスを獲得するなど、ペリー・ミナシアンGMと事務所の関係は良好だ。

 大谷はエンゼルスでリアル二刀流を実現させ、2021、23年にはア・リーグMVPを受賞するなど、唯一無二の地位を築いた。将来性を高く評価される佐々木も大谷同様、エンゼルスで大輪の花を咲かせるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 佐々木朗希は昨オフ、母親と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたのは記憶に新しい。そもそもなぜ、「母親」が首を突っ込んでいたのか。母親の正体と、当時の全内幕とは。

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