大谷翔平が「日本開幕戦での二刀流復帰」にこだわる不思議…監督や球団幹部「難しい」と口揃えるのに

公開日: 更新日:

投手早期復帰より球団初のワールドシリーズ連覇

本人も投手としてのリハビリを完璧にこなせなかったのは十分理解しているはずだが、それでも来季スタートからの二刀流復帰にこだわり続けているのは当然、日本での開幕戦を意識しているからだろう。

 今月6日、マスターカード会員向けの日本開幕戦チケットの先行販売サイトには33万人超がアクセス。サイトに接続しにくい状況になりながらも、予定枚数は約2時間で完売した。一般販売は年明けに予定され、プレミア化するのは必至だが、大谷が投手に復帰するとなれば当然、注目度はさらに高まる。

 今回の日本開幕シリーズはドジャースのオーナー企業であるグッゲンハイムが協賛する。まさか親会社やMLBから「二刀流復帰」をほのめかすように指示されているわけではないだろうが、大谷は日本市場でも莫大な利益をもたらす存在だ。親会社もMLBも「二刀流復帰」を切り札として最後まで利用したいのは本音ではないか。

 もっとも、チームや本人にとって重要なのは日本開幕シリーズではなく、あくまでも13年連続ポストシーズン進出、球団史上初のワールドシリーズ連覇だ。本物の大谷ファンが望んでいるのも、日本での登板より、完全復活を果たして故障なくシーズンを通じて活躍することだ。

 ロバーツ監督が「投手の復帰時期はワールドシリーズがある10月までの計画をもとに考えていきたい」と話しているように、投手復帰を急いで思うようなパフォーマンスが発揮できなかったり、右肘の故障が再発するようでは本末転倒。

 大谷は首脳陣の言う通り、開幕当初は打者に専念した方が得策だ。

  ◇  ◇  ◇

ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず