「投手大谷」は試練のぶっつけ本番へ…「復帰は5月より早いかも」とロバーツ監督

公開日: 更新日:

2度目の手術明けは、前回以上にシビアに…

 しかも、この年は十分な準備をして投げ始めたにもかかわらず、計2試合、1回3分の2を投げただけで3安打8与四球7失点の防御率37.80。前腕の筋肉に損傷が生じて投手を断念せざるを得なかった。本来の投球ができるようになったのは21年、つまり手術明け2年目だ。

 2度目の手術明けになる今回は、前回以上にシビアになる。東京開幕に合わせて打者としての調整に専念、投手としての準備をいったん封印して肩を休めた。30日にブルペン投球を再開するものの、ブルペンに入って投げるのは実に32日ぶりだ。28日の本土開幕から打者として結果を求められながら、なおかつ投手としての調整をこなし、実戦経験なしで投げなければならない。おまけに投手としての復帰時期は当初の5月より早まる可能性が出てきた。

 メジャーで次々に高いハードルを越え、打者として、二刀流選手としてMVPを3度獲得する活躍をしてきたが、そんな大谷にとって今回の投手復帰に至る過程は、まさに「未体験ゾーン」。大きな試練になる。

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイは過去に大谷の両親や恩師、同級生を徹底取材。いまではメディア露出を控えるようになった両親だが、当時はふたりの「出会い」まで直々に語ってくれた。それらを網羅した連載コラム【秘話 二刀流の血脈】も要チェックだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした