バド日本代表HCが韓国代表監督に就任!名伯楽が明かしていた「日本での冷遇」「母国のラブコール」

公開日: 更新日:

 暗黒時代、再来か。

 バドミントン日本代表の朴柱奉・元ヘッドコーチ(HC=60)が母国・韓国代表監督に就任することが決まった。契約期間は2026年末まで。1992年バルセロナ男子ダブルスで金メダル、96年アトランタ混合ダブルスで銀メダルを獲得した韓国の英雄が、母国の強化に乗り出すのだ。

 朴氏はイギリスやマレーシアで監督を歴任後、04年アテネ五輪後の11月に日本代表HCに就任。低迷が続いていた日本バドミントン界をトップレベルへと押し上げ、五輪5大会で計6個のメダル獲得に貢献した。

 そんな名伯楽は当然、引く手あまた。日本で指導する間にも、韓国やマレーシアからラブコールを受けていた。リオ五輪後の17年、日刊ゲンダイの取材にこう答えている。

「リオ五輪後、韓国オリンピック委員会の会長が代わり、私の韓国体育大学時代の先生になった。去年(16年)9月、コリアオープンに行ったとき、大会前と大会中、会長に2回呼び出され、『朴さんのサポートがないとダメだから韓国に戻って』『あなたのプラン通りにできるように環境を整える。お金の部分でもサポートできる』と言われました。『日本との契約も決まっているから無理です。ワイフ(妻)が(日本のインターナショナルスクールに通う2人の)子供の教育第一なので、いま韓国に戻るのは厳しい』と話しましたが、会長は『家に帰ったらワイフとしっかり話してみて』と熱心で、『11月にもう一回電話するから!』とプレッシャーもかけられた。11月になって本当に電話がきて、『どう? ワイフと相談した?』と。サラリー(給料)の条件は、韓国と日本では正直、そんなに変わらなかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波