バドミントン協会が「1.7億円」高額寄付金あえて公表…お涙ちょうだい作戦は「恥の上塗り」

公開日: 更新日:

 恥ずかしくないのだろうか。

 日本バドミントン協会が19日、匿名を希望する人物からの寄付額が1億7000万円だったことを公表した。今年2月、協会が高額の寄付があったことを明かしてから1カ月。今年度の予算を発表する流れで寄付額も公表した。

 25年度は日本代表の強化費を約1億円アップの4億2500万円に増額するというが、その原資には寄付金が含まれる。NTTなど複数企業とスポンサー契約を結んだことを強化費増額の理由に挙げているものの、そもそも金策に悲鳴をあげている原因は、協会内部の「横領」と「隠蔽」にある。

 バドミントン協会は22年、元職員の公金横領を組織ぐるみで隠蔽していたことが発覚。国とJOC(日本オリンピック委員会)から強化費を削減され、24年度の強化費を当初の約8億円から約3億円に圧縮した。その影響で選手の遠征費にしわ寄せが及び、昨年9月からは、日本代表でも「協会派遣認定」を受けていない選手は個人や所属チームの遠征費負担が決定。プロ選手の渡辺勇大(27=混合ダブルス、東京・パリ五輪2大会連続銅メダリスト)は「自腹」負担が重くのしかかり、代表辞退を決意した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態