巨人・岡本和真 長期離脱の波紋…緊急昇格の坂本勇人では穴埋まらず、お得意の補強頼りへ一直線

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新助っ人補強と電撃トレード

 この日、テレビ解説のために東京ドームを訪れた巨人OBの松井秀喜氏(ヤンキースGM特別アドバイザー)は岡本の離脱について、「代わりのいない選手なので心配」と言った。

 なにせ全32試合で4番に座り、6日現在、打率.308(リーグ3位)、8本塁打(同2位)、25打点(同3位)と三冠王を狙える高水準の成績で、打線を牽引していたのだから、チーム内に代わりなどいるわけがない。

 こんな緊急事態になった時、巨人が決まって頼るのが「補強」である。セ球団の編成担当がこう言う。

「この日の新4番は打率2位の吉川。野手の外国人は2年目のヘルナンデスと新助っ人のキャベッジが同時出場しているが、6番と2番で、岡本が離脱しても4番を張れないのは寂しい。助っ人の大砲も新たな補強ポイントになりそうです。エース戸郷や田中将の不調で手薄な先発投手の補強が噂されているが、得点力が激減するだろうから、今以上に失点を防ごうと、同時に先発投手の補強の重要度も増しています」

 今年も積極的なトレードに動きそうだ。

「昨年は開幕直前に日本ハムとの交換トレードで若林晃を放出して郡を獲得、6月には西武との間で松原と若林楽の交換トレードを成立させた。この日先制2ランを放った若林は今や外野のレギュラーとして重宝している。外国人補強も、交流戦直前の5月に獲得したヘルナンデスが昨季のチームの快進撃を支えた。助っ人補強とトレードは当然、視野に入れているはずです」(同)

 試合は東京ドーム6試合目にして阪神戦初勝利を挙げたものの、大黒柱の離脱はボディーブローのように効いてきそうである。

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