長嶋茂雄さんは「オチャメなおじさん」でもあった。クビにした僕に興奮混じりで放った仰天発言

公開日: 更新日:

 あの長嶋茂雄が直々に電話をくれて、ボクを励ましている。正直、感激した。でも、同時に変な違和感を覚えた。

 あれ、何か、おかしくないか?

 ボクが巨人をクビになったのは、長嶋監督が「橋本は戦力外」と判断したからだ。自分がクビにした選手に電話をかけてきて、「おまえはまだできるぞ」なんて普通は言わないよなあ? そう思ってくれるのなら、巨人に戻してくださいよ。頭の中でそんなことを考え、思わず苦笑いが浮かんだ。でも、これが長嶋監督。悪気などないのだ。

「納会には必ず顔を出せよ。じゃあ」

 どこまでも明るい声で長嶋監督は電話を切った。

 普段の長嶋監督もこのままの人だ。スーパースター監督だから近寄りがたくもあったが、ボクにとっては、大変失礼ではあるが、「オチャメなおじさん」でもあった。

 試合前の練習中、音もなく背後に忍び寄られて、背中を「バッシ——ン」とどつかれる。ムッとして振り向くと、「えっへへへ」とあの独特の笑い声を発しながら、ボクを指さす長嶋監督が立っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  2. 2

    高市首相の大誤算…30代女性の支持率ピークから40P減で「嫌われサナエは女性の敵」いよいよ鮮明

  3. 3

    板東英二さん死去…長嶋茂雄や野村克也も認めていたその功績と人柄、金銭トラブルの数々

  4. 4

    「キル・ビル」から20余年…栗山千明「晩酌の流儀」が“第2の「孤独のグルメ」”になりそうな充実ぶり

  5. 5

    有望高校生の「とりあえず進学」にプロ球団悲鳴 直メジャー、米国留学…選択肢が増え受難の時代へ

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    読売新聞の世論調査「皇室典範再び改正 愛子天皇を認めろ」に85%賛成の衝撃結果

  3. 8

    大関復帰の安青錦 “強行出場”の収穫と代償…「少なくとも夏巡業は厳しい」の見立ても

  4. 9

    趣里が裏切り不倫報道の夫・三山凌輝に三くだり半を突きつける“Xデー”…伊藤蘭と水谷豊もついに離婚要求か

  5. 10

    夏ドラマ軒並み低迷のフジが賭ける秋ドラマは目指す「イカゲーム」になれる? 主演は坂口健太郎