MLBは30年で10倍超の市場拡大を実現…なぜ日米球界でこうも“経済格差”があるのか
録画技術の進化も無視できない要素です。ドラマやバラエティーなど、いつでも好きな時間に視聴できるコンテンツからはスポンサーが離れ、リアルタイムで視聴されるスポーツ中継の価値が相対的に高まりました。さらにPCやスマホによるストリーミング配信の普及で、視聴者数も拡大し、コンテンツ争奪戦はますます激化しています。
現在、MLBの総収入のうち約35%、6580億円が放映権料収入です。一方、NPBでは放映権料収入の割合は推定15%、金額にすると300億円程度にとどまっています。この差が、選手年俸の格差を生む最大の要因ですが、もちろん、要因はそれだけではありません。それ以外の要素もあります。次回の講座で、さらに掘り下げて解説します。