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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

MLBは30年で10倍超の市場拡大を実現…なぜ日米球界でこうも“経済格差”があるのか

公開日: 更新日:

【Q】今年4月にプロ野球選手会が発表した今年度の支配下選手の平均年俸は昨年より4.1%アップし、過去最高の4905万円だった。一方、メジャーも開幕時の平均年俸が過去最高となったが、こちらは文字通りケタが違う。その額516万ドル(約7億4500万円)。そもそも、大谷(エンゼルス=当時)が2023年オフにドジャースと10年1000億円の契約を結んだように、“経済格差”は歴然。なぜ、こうも日米球界で差があるのか。

【A】たしかに、両者の間には大きな差があります。ただし、MLBの平均年俸は開幕ロースターを基準としているのに対し、NPB選手会が公表しているのは「外国人選手を除く、支配下選手」の平均です。仮にNPBもMLBと同様に開幕一軍選手のみで推計すると、およそ9000万円前後になります。

 とはいっても、全体の市場規模に大きな差があるのは事実です。昨季のMLBの売り上げは約1兆8800億円(以下、1ドル=150円換算)。NPBは私の推計で約2000億円と、その差は実に9倍以上。

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