長嶋茂雄監督は相手の攻撃時にすごく臆病になった。ピンチでソワソワ、ベンチの隅に隠れていた

公開日: 更新日:

 これに長嶋監督は、「そうだよな。コーチがしっかり助けてくれないといかんのだよ」と言ったというが、黒江氏はこう続ける。

「コーチは皆気を使っていたと思います。ヘッドの関根(潤三)さんはノンビリタイプ。コーチ補佐なのであまり出しゃばりたくなかったのですが、ミーティングをやらないので、『コーチを集めて何か話した方がいいですよ』と言ったら、『そうかな、やらないといかんかなあ……ならば君が集合をかけてくれ』という感じでした。長嶋さんとは三遊間のコンビを組んでいたので結構ズケズケと何でも言える関係でした。だから2年目も残れたのではないか」

 51年、守備・走塁および作戦担当コーチに昇格した黒江氏はベンチ内では監督の隣に座るようになって、あることに気付く。

「長嶋さんは相手チームの攻撃時にすごく怖がりになる。(ダイエー時代の)王監督もそう。ピンチで投手が振りかぶるとベンチの隅に隠れてしまう。あれだけの大打者だったので、相手バッターが打つ時は勘が働くし、自軍投手が弱気になっていることもわかるのでしょう。長嶋さんはピンチになるとソワソワする。投手がボール球を2球続けると『逃げてるぞ、打たれるぞ』って声も出すから相手ベンチが笑うし、控え投手はブルペンに逃げていく。投手コーチの杉下(茂)さんなんて監督から離れて立っていますから(笑い)。そして実際に打たれると『ホラ、見てみい』と、私の太モモをたたくのです。『監督の悪い予感はよく当たるから、打たれる前にマウンドへ行ってくださいよ』と言ったら『おまえが行け』と怒鳴られました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  3. 3

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  4. 4

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  5. 5

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  1. 6

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 7

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン

  4. 9

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 10

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち