故・伊良部秀輝は「らしい理由」でPL学園の誘いを断った…僕との出会いは小学5年生

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 確かに、PL学園の野球部では、先輩は絶対的な存在だった。寮から校舎へ向かう通学のときすら、気を緩めることはできなかった。寮から校舎までは約2キロ。1年生は朝8時に集合し、2列に整列して教室まで行進する。周りを2年生に囲まれ、「歩調ーーっ! いーち、ソーレ。にー、ソーレ。さーん、ソーレ。よーん……」と大声を張り上げて通学するのが日課だった。

 合理的な伊良部にそういうことがガマンできるはずがなかった。結局、伊良部は香川の尽誠学園に野球留学。案の定、先輩とよくモメたらしい。理不尽なことにガマンができず、先輩にも平気で盾突いたという。PLでは考えられないことだが、こうと思ったことにはとことん突き進む伊良部の性格はガキの頃から変わっていないのだ。

 ロッテに入団後、すぐにこわもてのイメージが定着した伊良部だが、しかし、普段は非常に心優しい男でもある。

(この項続く)

▽はしもと・きよし 1969年、大阪府生まれ。PL学園3年時の87年に立浪(中日)らとともに甲子園で春夏連覇を達成。同年のドラフト1位で巨人に入団し、リリーフ投手として活躍。01年にダイエーに移籍。現在は野球評論家。

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