阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手
「巨人はオンカジ利用選手が普通に試合出場」
「巨人は活躍した21年あたりから柳の動向を注視していました。直球も変化球も自在に操る制球力の高さが阿部監督好み。投球以外の『献身性』の評価も高い。年齢的には中堅ですが、若手の悩みを聞いたり、首脳陣と選手の橋渡し役になったり、野手陣とも積極的にコミュニケーションを取れる。中日の精神的支柱ですから、若手が増えた巨人にはうってつけの選手との評価です」(同OB)
一方の柳も権利行使の可能性があるという。昨オフは球団から複数年契約を打診されたものの、固辞して3800万円ダウンとなる年俸1億1000万円でサインしている。中日の球団関係者が声を潜めてこう言った。
「例えば23年は158回3分の1を投げ、規定投球回に到達したセの投手の中で援護点が最低の37。援護率もワーストの1.99で4勝11敗でした。防御率は2.44でリーグ6位と悪くなかっただけに、4勝に終わったのは、打てないせいといわれても仕方がない。それでいて球団は、複数年こそ提示したものの、ダウン提示でしたから」
もう一人の注目投手は、オンラインカジノ騒動で、今年2月に最初に発覚したオリックスの山岡泰輔(29)である。
「発覚当初、オリックスはコンプライアンスの観点からすぐに公表することを決めた。しかし、他球団の中にはオンカジを利用しても名前が明かされない選手も多かった。5月に国内FA権を取った山岡は移籍を希望しているともっぱらで、巨人が調査する可能性は高い。先発もリリーフも両方できて実力は折り紙付き。巨人はオンカジ利用が発覚したオコエらが普通に試合に出ています」(前出の球界関係者)
早くもストーブリーグが始まるか。
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そんな巨人が昨オフ行った総額50億円規模の超大型補強は“失敗だった”と言っても過言ではない。中日からマルティネス、FAでソフトバンクから甲斐を獲得。加えてキャベッジに田中将大まで引き入れたが、この惨状である。いったい今、巨人に何が起きているのか。期待の甲斐が「チームに二重の足枷」となっている実態とはーー。
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