大相撲平幕Vが早くも「平成31年間の9人」に並ぶ… 今後も止まらぬ番付崩壊、プロアマの差はないも同然
「大関や横綱もだらしがない」
琴勝峰も6日目から10連勝。「後半はより集中できるようになった」と振り返っている。
新鋭の活躍も目立つようになってきた。昨年3月場所は、入門10場所目の尊富士が110年ぶりの新入幕Vを達成。今場所も新入幕の草野が、入門8場所目ながら千秋楽まで優勝争いを演じた。さらに千秋楽まで3敗をキープし、琴勝峰に敗れた安青錦も入門12場所目だ。
「プロに入って何年も経ってない力士が優勝したり、優勝争いに加わる時点で、プロとアマの差はないも同然でしょう。本来、彼らを止める責務を背負っているはずの大関や横綱もだらしがない。大関琴桜は8勝7敗でカド番を免れるのがやっと。2場所連続優勝で横綱に昇進した大の里も、今場所は雑な相撲で4敗。新横綱の重圧とか、たまたま状態が悪かっただけならまだしも、こんな相撲が続けば平幕Vを助長させるだけです」(前出のOB)
くしくもこの日、横綱審議委員会が開かれ、大島委員長は大の里と休場した豊昇龍の両横綱に「期待に応えられなかった。残念至極」と苦言を呈したものの、平幕優勝で騒ぐ時代は終わった。
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今場所でもっとも期待されていた大の里だが、期待を裏切る体たらくに各方面から辛辣な意見が殺到している。親方衆や元力士の解説者まで、「深刻な病」「悪い癖」とバッサリ糾弾したほどだ。いったいいま何が起きているのか。その根本原因とは。
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