著者のコラム一覧
原晋青山学院大学陸上部監督

1967年3月8日生まれ。広島県三原市出身。世羅高-中京大-中国電力。93年に主将として全日本実業団駅伝出場。2004年に青学大監督に就任。09年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たす。17年に箱根駅伝3連覇、大学駅伝3冠を達成。25年箱根駅伝を大会新記録で連覇。19年から青学大地球社会共生学部の教授を務める。

広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した

公開日: 更新日:

 出身校の広島・世羅高もそうでしたが、昔ながらの体育会系の部活動には「軍隊のような上下関係」「理不尽極まりない暴力」「根拠のない精神論」などが横行し、いじめられた下級生が「上級生になると下級生に倍返しする」という負の連鎖がはびこっていました。

 暴力をともなう不適切な行為、パワハラやセクハラなどが現在・過去・未来にわたって許されないことは、改めて言うまでもないでしょう。しかしながら、今の価値観にのっとると完全アウトであっても10年、20年、30年前の尺度では「許容範囲内」と判断される事象もあるかも知れません。

 私自身、世羅高3年生で主将を任されることになり、陸上部に蔓延していた悪習をすべて撤廃しました。基本的な考え方は、両親から学んだ「自分が嫌なことを他人にしない」「楽しく切磋琢磨する」──。とても難しい問題ですが、スポーツ界全体で取り組んでいきたいと思います。 =つづく

 (取材・構成=絹見誠司)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  3. 3

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  4. 4

    近藤健介「脇腹故障」と柳田悠岐「実戦復帰」が交互に訪れるソフトバンクの悲喜劇

  5. 5

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  1. 6

    高山正之コラム打ち切り…その前に週刊新潮がやるべきだったこと

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    完全復活を遂げた吉田羊と"7連泊愛"中島裕翔の明暗…恋路を阻んだ"大物"による8年前の追放劇

  4. 9

    小泉純一郎と山崎拓が石破首相に授けた「郵政解散」の極意…旧安倍派残党は“抵抗勢力”、徹底締め上げ進言

  5. 10

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔