広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した
野球と陸上の違いはありますが、苛烈な勝負の世界で結果にシビアにこだわることの大切さを教えていただきました。
ひと回り以上も年の離れた大先輩に口はばったいのですが、出会った時から「よかれと思ったことは批判を覚悟の上で堂々と主張する」「出る杭は打たれても出過ぎたら打たれない」といった信念を共有する仲間であると感じ、信頼関係が生まれました。
毎年10月に島根・出雲市で大学3大駅伝のひとつ「出雲駅伝」が開催されます。大会前夜にお会いし、おいしいお好み焼きに舌鼓を打ちながら酒を酌み交わし、その語らいを通していつも鮮烈な刺激を受けています。
そうそう、今年の夏の甲子園といえば──。
広島県代表の広陵高が1回戦を突破した後、1月に発覚した野球部員による下級生への暴力をともなう不適切行為が、SNSによる拡散などでより広く知られるようになり、2回戦を前に出場を辞退するという極めて異例の事態となりました。
野球どころの広島(三原市)に生まれた私は、今も大の野球ファン。小学生の頃は軟式テニスのボールを使い、野球の「三角ベース」のような「ろくむし」(地元では「むし野球」)に熱中しました。春・夏の甲子園時期には広島県代表の広島商、崇徳、広陵、尾道商といった常連校を熱烈に応援しました。