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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

シーズン最多勝巡る「42勝事件」…日本プロ野球のウソみたいなホントの出来事

公開日: 更新日:

 チーム勝利数の半分以上の勝ち星を挙げた怪物投手がいた。戦前のことでもなく、19世紀の大リーグの出来事でもない。れっきとした日本のウソみたいなホントの出来事で、その驚きを倍加したのは、チームが優勝したかと思いきや、3位に終わったからである。

 投手は稲尾和久、チームは西鉄。1961(昭和36)年のことだった。稲尾はチーム81勝のうち42勝を記録した。現在でもシーズン最多勝利タイ記録として球史に残るが、この記録の認定がもめにもめた。新記録か、タイか、と。球界全体を巻き込んだ騒動の顛末とは……。

・39(同14)年に巨人のビクトル・スタルヒンが42勝を挙げ最多勝利となる

・セ、パ2リーグになった後、53(同28)年に投手勝利の規則を制定。それによって過去の試合を洗い直し、スタルヒンの勝利は40勝に訂正

・61(同36)年に西鉄の稲尾が42勝をマークし、シーズン最多勝利の記録を破る

・62(同37)年3月、再び過去の記録を調べ内村祐之コミッショナーがスタルヒンの記録を42勝とした

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