阿部慎之助の覚醒前夜 長嶋茂雄監督が心配するほどの貪欲さと柔軟性を併せ持っていた
内田順三氏による「巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第7回=2020年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回は現・巨人阿部監督の現役時代について綴られた、内田順三氏による「巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第7回=2020年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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アマ球界トップの捕手という触れ込みで2001年に中大の阿部慎之助がドラフト1位で巨人に入ってきた。それまで村田真一が巨人の正捕手を務めていたが、新旧の交代の時期でもあった。当時はまだスリムな体形。硬かった松井とは対照的に上体やバットさばきも柔らかかった。
球団として23年ぶりとなる新人捕手開幕スタメンに名を連ねた。メンバー表は3枚か4枚つづり。それをマネジャーに頼んで1枚もらい、「長嶋茂雄」と書いてある監督欄の上の空白部分に監督に直筆でサインをしてもらった。これを後日、ガラスケースに入れて阿部に渡した。うまくいかなくなった時、「原点」を思い出してもらおうと考えた。


















