侍Jに激震! 石井大智が離脱、平良海馬は辞退…“打撃偏重メンバー”がWBC連覇の障壁にならないか
スクーバルやミラーをいきなりは打てない
そもそも、今回の侍メンバーを巡っては、球界でも不安視する声が少なくない。
投手14人で野手16人。メジャーリーガーは過去最多の9人いるが、それはライバル国も例外ではなく、特に米国は2年連続サイ・ヤング賞のスクーバル(タイガース)、最速168キロを誇る救援のミラー(パドレス)など、過去に例がないほど豪華投手陣となっている。
06年大会で侍ジャパンの投手コーチを務めた評論家の武田一浩氏は、「今回のメンバーを見ると、井端監督は打撃を評価しての人選という印象がありますが……」と、こう続ける。
「井端監督は打線について、何パターンか持っていると言っている。しかし、本番では相当悩むのではないか。本当にスタメンとして決めているのは、DHの大谷と、二塁の牧秀悟くらいでしょう。そもそも、スクーバルやミラーといった好投手を相手にいきなり打てるとは思えません。だからこそ、守りが重要になるのですが、守備面の不安も多い。守備の要である遊撃は絶対的な存在がいない。守備に不安がある小園海斗(広島)がスタメンで、守備に定評がある源田壮亮(西武)を守備固めにするのか。攻撃重視で吉田正尚(レッドソックス)を使うなら、なおさらです。おそらく二塁と外野を守れる牧原大成(ソフトバンク)が重宝されるでしょう。結局、大会を通じて個々の選手の調子を見極めながら、起用していくしかないのではないか」
■投手1人減のシワ寄せ
さらに武田氏は、日本の屋台骨である投手陣についても、「懸念材料がある」と指摘する。
「先発ローテは山本由伸(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)、菅野智之(ロッキーズ)、伊藤大海(日本ハム)の4人で回すという報道がありましたが、問題は第2先発です。右投手の後は左投手、左投手の後は右投手というセオリーに従えば、山本→宮城大弥(オリックス)、菊池→北山亘基(日本ハム)まではいいとして、菅野、伊藤の後の左腕は、曽谷龍平(オリックス)かリリーフ専門の松井裕樹(パドレス)しかいない。日本の投手は力があるとはいえ、前回大会より1人少ない14人というのも不安要素。その分、他の投手の負担が増える。世間では連覇を期待する声が多いと思いますが、できる! とは言い切れない側面はあるといえます」
日本の武器は「投手を中心とした守りの野球」。打撃重視の人選が不安視される中、貴重なリリーバーである平良が出場を辞退し、石井も故障に見舞われた。侍ジャパンは悲願の世界一連覇に向け、ますます高くなった壁を乗り越える必要がありそうだ。


















