“裏拳”の名手だった古葉竹識さん ミスしたボクのわずかなスキを狙ってみぞおちに…

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 ミスには厳しい古葉さんも、イレギュラーバウンドによるヒットなら、これほど怒らなかったでしょう。地方球場の外野は少々荒れているケースがあります。試合前に芝の状態確認を怠ったことに激怒したのです。

 怒るとすぐに手が出る監督でしたが、選手起用に関しては我慢強い人です。入団4年目の83年、序盤戦から打撃好調のボクは、6月になるとパタリとヒットが出なくなります。かつてない経験にパニック状態に陥りますが、古葉さんはスタメンから外してくれません。試合から逃げ出したくなったある日、二軍落ちを直訴するため監督室を訪ねます。(この項つづく)

▽ながしま・きよゆき 1961年11月、静岡県浜岡町出身。79年自動車工高からドラフト外で広島入団。チャンスに強い打撃と好守の外野手として広島の黄金時代を支える。83年国内初の背番号「0」。ゴールデングラブ賞4回、84年日本シリーズは3本塁打を放ちMVP。91年中日移籍、93年ロッテ、94年から97年阪神。現役引退後は、野村、星野、落合監督のもとで、阪神、中日の打撃、一軍守備走塁コーチなどを歴任。06年オフ中日退団。通算1477試合、1091安打、107本塁打、448打点、94盗塁、打率.271。170センチ、81キロ、左投左打。

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