著者のコラム一覧
森本潔元プロ野球選手

1942年、愛媛県出身。立教大を中退し、三協精機を経て63年に阪急ブレーブスに入団。5番打者として長く活躍し、オールスターにも選ばれた67年は球団史上初のリーグ優勝に貢献。巨人との日本シリーズでは首位打者に輝き、ベストナインも受賞した。77年から中日に移籍し、79年に引退。引退後は評論家活動や、会社経営などを行った。通算1450試合、1122安打、146本塁打、572打点、打率.248。

「八方破れや!」西本監督が意気込み日本Sを先勝するも、翌日の雨天中止が流れを変えた

公開日: 更新日:

 速球に強い矢野は翌69年も25本塁打をマークしたが、70年に故障が原因で不振に陥ると、30歳の若さで引退した。

 68年は阪急と南海ホークスが最後まで優勝を争い、10月11日の最終戦を同率首位で迎えた。両チーム勝敗の結果では史上初のプレーオフの可能性もあったが、西宮球場での東京オリオンズ戦、矢野が成田文男からサヨナラホームラン。その直後に日生球場で南海が近鉄バファローズに敗れ、劇的な日本シリーズ進出が決まった。翌日の昼からは後楽園球場で巨人とのシリーズが始まる。現在のポストシーズンでは考えられない強行日程だ。

 祝勝会やビールかけもなく、夜9時半の飛行機便で伊丹空港から移動。選手たちは空港で若手漫才師の横山やすし・西川きよしと遭遇し、「東京で勝ってきてください!」と声をかけられた。

 12日の初戦、「こうなったら八方破れや」と西本幸雄監督の言葉通り、リーグ優勝の勢いに乗って先勝。ところが、翌日は雨で中止になり、これがシリーズの流れを変えた。気勢を削がれ、ペナントレース終盤の激戦の疲れが出たのか以降3連敗。前年のシリーズで活躍した森本も足立光宏も精彩を欠き、結局、この年も2勝4敗で巨人に敗れた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    問われるのは菊池風磨のリーダーシップ…timelesz猪俣周杜容疑者“クビ”でも終わらない「タイプロ」の代償

  2. 2

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    このところ片岡仁左衛門はダブルキャストが多い理由

  5. 5

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  1. 6

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」

  2. 7

    timelesz猪俣周杜容疑者「異例」の長期勾留がつづくウラとこれから…刑事裁判の見通しも

  3. 8

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  4. 9

    timelesz猪俣周杜容疑者が殴ったのは「プリクラ彼女?」 逮捕のウラと“タイプロバブル崩壊”カウントダウン

  5. 10

    『デイ・トリッパー』斬新な「ニャー」の響きが世界有数の「美リフ」に仕立てた