小久保監督まで長時間のサイン会…30年伝統「王貞治イズム」の中身を明かす ソフトB城島健司CBO直撃(3)

公開日: 更新日:

「王会長と孫オーナー、でっかい2人が見守ってくれている」

 ──打撃コーチは各軍1人ずつ?

「はい、指導はスキルコーチが行うことにして一本化。このスタイルはどこもやっていないから、何が起こるか分からない。王会長はいつも『朝令暮改でいい』と言います。朝言っていることが夕方に変わってもいいと。それほど野球界は目まぐるしく変化しています。孫正義オーナーは『議題に上がったらまずやりなさい。もしダメでも、うまくいかなかったという成功例が一つ増えるだけ。どこかがやっているなら、前例のデータをもらえば済む話。どこもやっていないなら絶対にやりなさい』とおっしゃっています。僕や小久保監督の後ろには王会長と孫オーナーという、でっかい2人が見守ってくれている。だから、新しい仕事がやりやすいのです」 

 ──キャンプ中は城島CBOをはじめ、監督、選手が長時間サイン会を開いていた。

「それは『王イズム』というか、王会長がやってきたことなんです。王会長がダイエー監督時代、『キャンプで監督がすることなんてないんだから』と毎日大量のサインを書かれていた。王会長の下でやっていた僕や小久保監督にとっては当たり前のことです。僕たちがやろうとしていることは、『組織や選手』のプラスになるか。この2つの軸でしか物事を考えていませんから」

 ──それは王会長の方針?

「そうです。他の球団は、監督が代わればコーチも代わる。選手の育成法も変わり、野球そのものが変わるというケースが多い。でも、王会長は監督として、今は球団会長として30年間もホークスに携わっています。基本方針が変わらないのが強みです」 =おわり

 (聞き手=増田和史/日刊ゲンダイ)

▽城島健司(じょうじま・けんじ) 1976年6月8日、長崎県生まれ。別府大付高(現・明豊)から94年のドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。99年は全試合出場で球団初のリーグ制覇、日本一に貢献。その後も「打てる捕手」として黄金期を支えた。2006年にFAでマリナーズに移籍。捕手としてレギュラーとなり、18本塁打。10年に阪神で日本球界復帰。12年に現役引退。20年からソフトバンクの会長付特別アドバイザーとして球界に復帰。25年からCBOに就任した。

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