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森本潔元プロ野球選手

1942年、愛媛県出身。立教大を中退し、三協精機を経て63年に阪急ブレーブスに入団。5番打者として長く活躍し、オールスターにも選ばれた67年は球団史上初のリーグ優勝に貢献。巨人との日本シリーズでは首位打者に輝き、ベストナインも受賞した。77年から中日に移籍し、79年に引退。引退後は評論家活動や、会社経営などを行った。通算1450試合、1122安打、146本塁打、572打点、打率.248。

南海・野村克也監督が「もし森本がいたら…」と述懐 パの歴史を変えた9.23造反事件

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 10月20日、大阪球場での第1戦。森本は9月24日から無期限謹慎であり、このプレーオフには出場していない。阪急は2点先制しながら二回裏に逆転され、三回裏には島野育夫の二塁打をきっかけにもう1失点。2-4で敗れる。島野の二塁打は、森本の代わりに三塁を守っていたソーレルの拙守によるものだった。

 ソーレルは元来二塁手。森本のバント拒否事件の翌日から三塁を守っていたが、守備に難があった。前年の日本シリーズでは慣れない外野を守り、敗因となる失策をしている。西本幸雄監督は、攻撃優先で森本謹慎後からスタメンの起用を続けていたが、プレーオフでは第2戦以降、守備優先で井上修を先発三塁手に起用する。

 結局、プレーオフは3勝2敗で南海が制した。後期の対戦は阪急に全敗したこともあって、「死んだふり作戦」とも呼ばれたが、守備も打撃も頼りになり、短期決戦に強い森本の欠場は勝敗に響いたことは確かだ。南海・野村克也監督は、のちに「もし森本がいたら、ここまでうまくいったかどうか」と述懐している。森本の造反事件は、阪急とパ・リーグの歴史を変えてしまったのかもしれない。

(中村素至/ノンフィクションライター)

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