大坂なおみが見せた“大人の変化”……苦手の芝コートで手応え、全米へ視界良好
全米、全豪を2度ずつ制し、ハードコートの女王と呼ばれてきたが、今季はクレーの全仏で初の4回戦進出、芝でも前哨戦で準優勝しウィンブルドンはベスト8──サバレンカも「完敗! お酒飲んで忘れます」とお手上げだ。芝のコートはボールが低くスライドし、イレギュラーバウンドも多い。準々決勝でチェコのムホバに僅差で負けはしたものの、終始安定したプレーだった。
成長の背景に、昨秋就任したビクトロフスキ・コーチの存在を挙げた。ラドワンスカやシフィオンテクを世に出したポーランド人。それを含め、精神的な落ち着きが印象的だった。
28歳になった。
母親は北海道、父はハイチ出身。大阪で生まれ、3歳でニューヨークに渡り、フロリダからのプロ転向は15歳、20歳で全米初制覇、21歳でナンバーワン。パートナーと別れて1年が経ち、愛娘は3歳に成長した……かくもワールドワイドな多様性を、自ら能動的に実践し始めた“大人のナオミ”が見えてきた。
チームの最大目標である8月末の全米に向け、今回の苦手払拭から得た自信は大きい。夏の摩天楼にドレスコードはない。好きな米国シリーズで、まずは産後ツアー初優勝で弾みをつけたい。



















